ものつくり大学に疑問がある人
ものつくり大学は恥ずかしいとか言われているのは本当なのかな?
上記のような悩みについて解説します。
在学生の声を見ると、入学前の不安とは裏腹に、充実した大学生活を送っている学生も多いです。
特に、実習中心の教育や就職支援については高い評価を得ています。
今回はものつくり大学がなぜ恥ずかしいと思われるのか、口コミと実態から恥ずかしくない大学であることを解説していきます。
なぜものつくり大学は恥ずかしいという声が出るのか
大学名のひらがな表記が幼稚に思われるから
否定的な印象を持つ人がいる主な理由の一つは、『ものつくり』というひらがな表記であることです。
「製造大学」「工業大学」といった漢字表記と比べて、幼稚な印象を受ける人も少なくありません。
漢字で書かれている方が大学としてはお堅い印象になると思っている人がいるのかもしれません。
特に就職活動の履歴書に書く際に、この名称を恥ずかしいと感じる学生の声がSNSなどで見られます。
知名度が低いため
ものつくり大学は2001年設立という比較的新しい大学です。
そのため知名度が低く、知らない人にはどういう学校なのかという説明が必要になる場面が多いことも要因の一つです。
「どんな大学?」「聞いたことない」という反応を受けることで、学生が引け目を感じるケースがあります。
歴史が長い方がしっかりとした大学であるという偏見もあるようです。
確かに有名大学は名前を聞いただけでわかるので、説明しないといけない大学というだけでFランを想起してしまう人も少なくないのだとか…。
偏差値が低めに分類されるから
ものつくり大学の偏差値は35-40程度とされており、いわゆるFラン大学として分類されることがあります。
人によっては偏差値はいくつかを聞かれることがあるため通っている人、将来的に目指そうとしている人からは恥ずかしいと思う理由になります。
最低でも50以上ないことで人からは低いと言われると否定される気がしてしまいますよね…。
特に高校の同級生との比較や、親戚への説明の際にこの感情が強くなる傾向があります。
女性が少なくて男子校みたいに感じるから
意外な理由として女性が少ないというのが恥ずかしいという女性も少なくないようです。
女性が少ないことで女性が働く人が少ないと言われている肉体労働系の仕事に就くのではないかという偏見があるからです。
男女の比率で変な方向に思われてしまうのはなんとも酷い気がしますね。
口コミと実績からわかる!ものつくり大学が恥ずかしくない理由3つ
就職実績があること
ものつくり大学の就職率は例年95%以上を維持しており、製造業や建設業を中心に安定した就職実績があります。
実習を重視した教育により、即戦力として評価される卒業生も多いとされています。
上記のような有名な企業からの就職実績もあります。
4省共管という設立背景があること
厚生労働省・文部科学省・経済産業省・国土交通省の4省共管で設立された大学です。
国が技能者育成を重視した結果であり、一定の社会的意義が認められて設立された大学といえます。
しっかりと実践を意識した教育が充実していること
1年次から4年次まで継続的に実習を行うカリキュラムは、理論偏重ではない実践的な教育として採用企業から評価されています。
実際に通っている人からは施設が充実しており、実習がいろいろあるので満足しているという声もありました。
座学のみの場合は就職してから苦労する声もあるので、座学に力を入れているだけの大学出身の方よりは就職後に活躍できる確率が高いと言えますね。
ものつくり大学の在学生・卒業生の実際の声

実際に口コミ10件をとって実態について調査してみました。
ここからは実際の声について紹介していきます。
実習中心の教育への評価は高いこと
在学生からは「実習が7割」「手に触れて学ぶことが多い」という声があり、実践的なスキルを身につけたい学生には高く評価されています。
一方で、座学の時間が少ないことに不安を感じる学生もいるようです。
理屈があって行動できるのが理想なのでできれば座学と実習がバランスよく合ったほうが嬉しいですよね。
足りないところは自分で調べたり、再度勉強し直して知識をつけている人も多いです。
キャンパスライフは一般的な大学と変わらない印象
「明るい人が多い」「先輩も優しい」という肯定的な意見がある一方、「やる気のある人とない人が半々」という現実的な声もあります。
正直、これに関してはどの学校でも当たり前にあるという印象ですよね。
やる気のある人はしっかりと目的に合った行動を行なっており、やる気のない人はそのまま意識せずに卒業するケースはどこでもあるため気にしなくて大丈夫です!
課題が多いのでお互いに情報共有して乗り切っている生徒も多いです。
友人関係については、サークル活動や寮生活を通じて充実した人間関係を築いている学生が多いようです。
実習場が多く、施設・設備への評価も高い
実習場が3つあり、金属の溶接やコンクリート作業など実際の現場に近い環境で学べることが特徴です。
一部の施設には老朽化が見られるという指摘もあります。
施設の一部分が古くなるのは仕方のないことですが、そこは置いておいて実習施設がしっかりとあるのでそこでテンションが上がるという声もあります。
駅から遠い立地で賛否があること
立地については吹上駅から徒歩15-20分という立地について、「慣れない内は少し遠く感じる」「ど田舎」という率直な意見がありました。
また、「コンビニが近い」「生活するのに適している」という声もあり評価は分かれています。
周りに遊べるような施設が何もないというのは集中して学ぶことができることでもあるので、本気で将来に向けて物作りを極めたい人にはうってつけだと思います。
ものづくり大学を恥ずかしいと感じてしまう時の対処法3点
ここからはどうしてもものづくり大学を恥ずかしいと思ってしまう時の対処法を紹介します。
自信を持ってものつくり大学についてを説明すること
大学について聞かれた際は下記を意識して伝えると理解を得やすくなります。
自分は何を目的に学校を選んだか、何を考えて通っているかを自信を持って発言をすることが大事です。
実績で示すこと
大学名で判断されることを気にするよりも、実際の技能や知識、成果で自分の価値を示すことが重要です。
通っている7割が実践系の授業が多いため、そこで学んだことをもとに現場で役に立てると話すことができるのでそこで自信を持っている在学生もいます。
大学名のブランドよりも大切なのは、そこで何を目的にして学んでいて、どう成長したかということです。
実際に「偏差値で大学を決めなくて良かった」という在学生の声もあり、入学後に満足している学生も多く存在します。
学校の最寄り駅の周りには遊べるような商業施設がなく、都内のような人混みもないので集中して学びに行くことがメリットとして挙げている人もいました。
批判的な意見を見てしまった時にその意見に振り回されないこと
すべての大学には長所と短所があり、完璧な大学は存在しません。
有名な大学でも事件がおきたりしているのが事実です。
インターネット上の否定的な意見に振り回されず、自分の選択に自信を持つことが大切です。
まとめ: ものつくり大学は恥ずかしくない。周りの言葉に流されないこと
今回はものつくり大学が恥ずかしくないことについて口コミと実態から調査して紹介しました。
「ものつくり大学は恥ずかしい」という印象は、大学名の特殊性、知名度の低さ、偏差値への見方などが複合的に作用して生まれています。
しかし、実際には安定した就職実績や実践的な教育内容など、評価すべき点も多くあります。
重要なのは、他人の評価や世間体にとらわれることなく、自分が選んだ道で最大限の努力をし、成果を出すことです。
大学はあくまでも通過点であり、そこでどう過ごし、何を身につけるかが、その後の人生を左右します。
恥ずかしいと感じる気持ちは理解できますが、それに囚われずに前向きに自分の道を歩むことが、最終的には最良の選択となるでしょう。